育成年代でフットサルに触れるメリットはあるのか?サッカーに活きる理由

2025/10/08 
フットサルはサッカーに活きるのか?
「ブラジルは全員が幼少期からフットサルに触れる」「世界的スターの〇〇はフットサル出身だ」など様々な情報はありつつ、日本ではまだ幼少期にしっかりとフットサルを学ぶ土壌は整っていない現状で不用意にフットサルに飛び込めない気持ちも破ります。

本記事ではフットサルがサッカーに活きるのか、共通点と相違点を分かりやすくまとめて参ります。

フットサルは足元の技術”だけ”の競技という誤認

多くの人にとってフットサルとはこの動画のような、サッカーの中でも特に足技に自信のある人々が集う競技だと認識されているかと思います。お恥ずかしい話が私もFリーグを元年から観戦しておりながら、競技フットサルを実際に経験するまではそのような認識でした。


コートの狭さを物ともせず切り裂くドリブル、奇想天外なループやヒールリフト、俯瞰で見ていても騙されるようなフェイントの数々。これらはトップレベルのフットサルの魅力の一つであることは間違いありませんが、あくまで彼らのようなレベルの中での話。

競技としてフットサルに取り組み気付いたことは、サッカー以上にスペースの認知と自分をマークするDFの狙いとの駆け引きの連続のスポーツだと言うこと。
スペースに顔を出したせいでチームのスピードが止まり、ボールを貰いに入ることで返ってDFを連れて来てしまい味方が死ぬ。
脳がパンクし思考は追いつかないが、確実に自分がリズムを止めているという事だけは分かる。
足元の技術に自信がありフットサルは向いているものだと勘違いしていた私はこれまでのサッカー人生では経験した事のない、思考の連続のせいでこの競技へのフィットに苦悩しました。

視野の確保、認知、思考の質の向上

ご周知の通りコートが狭く相手との距離が近いので、ボールを受ける前の段階でプレーの決定を迫られる瞬間がサッカー以上に多くなります。
認知→判断→実行というプレー決定・オフザボールの動きのごく当たり前のプロセスを踏める選手になる訓練として限られたスペースの中で、空いたエリアを自分が使うべきか味方の為に開けておくべきかの判断はポジションやの概念は不要になるアタッキングサードの質の向上に一役も二役も買うことでしょう。

フットサルが根付いているブラジルやスペインといった国々のペナに侵入しようとする状況でのクオリティの高さは、その裏付けと言えるのではないでしょうか?

試合に関わらない事が不可能な人数

長くサッカースクールで指導をしてきて多くの親御さんから

息子が試合中ほぼボールに絡めていないのですがもっと試合を見せるべきでしょうか?

とご相談を受けるのですが、もちろん受ける動きが悪い場合もありますがチームの中で大きくボールを蹴れる子と裏に抜けるスピードが小学生年代では飛び抜けている子が揃っており、そこで完結する事が徹底されており他の子があまり絡めないチーム状況がある事も考えられます。

フットサルは前述のような競技の性質上、オンザボール・オフザボール問わず試合中常にチーム内の個人として最適なプレーやフリーランが求められる為、交代までの間は攻守とも関与し続けることになります。またサッカーとは違い、ベンチに戻ってからもまた試合に何度でも出れるので一試合の中で反省と修正を繰り返しながら絶えずチャレンジと成長を続ける事ができます。

守備に対する意識の強化

近代のサッカーは前線の選手であっても守備の貢献は絶対となりつつあります。
この流れは不可逆で今後はさらに加速していく事でしょう。
FWでも100%での守備が求められるようになっていきます。


フットサルでは攻撃から守備へのトランジションは0秒を求められます。ここでボケてしまうと、即数的不利のカウンターが待ち受けているのでボールを保持した時にいかにスーパーな選手であっても守備の意識の低い選手は決して評価されません。

守備の1stラインをどこに引くかはサッカー、フットサル共にチームそれぞれに哲学があるとは言えFWのDFのラインの切り方や抜けていく選手をどこまで捕まえて行くべきか。などの戦術的な守備も含めてこれらの意識はフットサルを経験することで格段に向上するはずです。

サッカーのフットサル化

近年のサッカーを深く語れる程、海外サッカーを数多く見ている訳ではなく恐縮ですが、近年のサッカーは日を追うごとにDFラインからパスを出したら抜けるの繰り返しでフットサルのようなビルドアップの仕方をするチームが多くなっています。守備面でも徹底的にマンツーマンのシーンが多く、FWの選手が自陣ペナまで徹底的について行きシュートやラストパスをブロックするシーンも多く見られるようになって来ています。

交代枚数もコロナ以降5人に増えて、フル出場ではなく与えられた時間内でフルでやり切る事を役割として与えられる選手も増えてきて、この辺りもフットサルに似て来ています。これにより試合のインテンシティは確実に上がるので、交代枚数は今後もあがるのではないかと予想しています。

こういったサッカーの変化の潮流に置いていかれない為にも、私はフットサルをプレーしておく事は必ずメリットになるのでは無いかと考えます。

結論「サッカー」と「フットサル」ではなく「フットボール」

競技として突き詰めるのであれば「サッカー」と「フットサル」は似て非なるスポーツです。
極限まで突き詰めたプロのフットサルを私は大好きではありますが、幼少期に触れるフットサルとしてはサッカーとの線引きではなくあくまで「フットボール」として本質や常に思考を味方と合わせながらプレーする根幹の部分を大事に指導して貰える場を見つける事が出来れば楽しく成長できるかと思います。

Fリーグでプレーしてきた往年の選手が運営するフットサルチームも増えて来ておりますので、サッカーチームと折り合いがつけれる所を探されてはいかがでしょうか?当スクールもゲームでは徹底的に出したら抜ける、取られたら全力で戻るフットサルの試合をトレーニングしております。

ABOUT ME
上田達也
2014年に当時は例の少ないドリブル特化型サッカースクール「ドリ塾」を開校。
以降、毎年多くのJジュニアユースやトレセンに選手を輩出。
サッカー・フットサルの技術や戦術の解説、プロとの1対1企画などを配信するYOUTUBEチャンネルは9万人に登録され5千万再生を記録。

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