ドリブルスールは必要?不要?

2025/08/04 
世間に広く認知されるドリブルスクール。
肯定的な意見も批判的な意見も多く、良くも悪くもいつでも議論が巻き起こるこの問題についてドリ塾を開いて10年になる私の所見を綴ります。

結論:ドリブル塾は必要!ただし、、、

スクール指導中の私
結論としてドリブルスクールは必要であると考えます。
理由は多くありますが、本記事では

  • 1.対人プレーでのパーソナルエリアの確保
  • 2.DFからの圧力が掛かった環境への慣れ

の二つの観点から論じていきます。

1.対人プレーでのパーソナルエリアの確保

第一にして最大の理由がこのパーソナルエリアの確保という観点です。
パサーであれフィニッシャーであれ、いやはや昨今ではキーパーであれこのボールを保持しながらパーソナルエリアを確保する能力は必要とされます。

稀代のパサー遠藤選手も決してドリブルが下手なわけではありません。
寧ろ卓越したドリブル技術を持ちながら、ダイレクトやツータッチプレーを軸に周知の通りのプレースタイルを築いています。この動画を見て頂いても分かる通り、パスコースを切られた時やそもそも狭いエリアで受けた時などはキックフェイントやターンを中心にDFを剥がしてエリアを確保しなおしパスやシュートへ繋げています。

これらのパーソナルエリアを確保する技術は、幼少期の徹底した友人・兄弟との1対1(ボールの奪り合い)の経験以外に培う術はありません。
おそらく偉大な兄達と過ごす幼少期が遠藤選手にとっては重要であったと考察します。

2.DFからの圧力が掛かった環境への慣れ

11人 vs 11人(小学生は7人)の中で最も原始的なシチュエーションである1対1の場面において、DFからのプレッシャーに怯えているようでは試合には到底臨めません。実際の試合中は走り込む見方やパスコースを考えることも心理的には圧力になりうる中で、味方も他の敵もいない純粋な1対1で敵から圧力を感じている子はここをイチ早く克服する必要があると考えております。

フットボールはパスやシュートはもちろん、戦術面・フィジカル面のトレーニングも必要でドリブルに重きを置いたトレーニングばかりをする訳には行かない中、チーム練習の空いている日程でドリブル・対人練習に特化したドリ塾を選ぶのは一つ選択肢として大いに有効ではあります。

ただし、、、

では今の私が知識や思考はそのままに小学生時代に戻ったとして、ドリブルスクールに通うか(当時そんなスクールが存在しなかった点は考慮せず)と言われれば答えはNoです。

私が小学生からやり直せるなら、チーム練習前の数十分や試合の空き時間などただダラダラと過ごして来た時間を誰か友人をとっ捕まえてひたすら1対1
に明け暮れてて自分の中に技術と経験を蓄積することに費やしたでしょう。それこそドリブルスクールのような場を自ら作り出してしまう訳です。

裏を返せば、普段から意識叩く友人や兄弟と対人プレーに没頭できるような子供にとってドリブルスクールは無用ではあるかも知れません。
そのような子はドリブルスクールで指導されるような内容も時間はかかれど自分で導き出すことが出来るかと思います。

良いドリブル塾の見極め

上記にまとめたようなフットボールの根幹とはあまりにも乖離した足技を教えているだけにしか見えないようなスクールにはSNSを見ていて疑問を感じます。
人それぞれ思いがあるでしょうし、他社様を否定して自分のサービスを正当化するような手法はあまり気乗りするものではありませんので、実名をあげてこき下ろすような事はしたくないのですが、あくまで私個人は当スクールの代表という立場で良いスクールでは無いのではないかと思っております。

「どんなドリブルをしてやるか」ではなく「どこで」「なぜ」ドリブルが必要かを語ってくれるスクールが、良いドリブルスクールではないでしょうか?

ABOUT ME
上田達也
2014年に当時は例の少ないドリブル特化型サッカースクール「ドリ塾」を開校。
以降、毎年多くのJジュニアユースやトレセンに選手を輩出。
サッカー・フットサルの技術や戦術の解説、プロとの1対1企画などを配信するYOUTUBEチャンネルは9万人に登録され5千万再生を記録。

その他コラム